植樹祭に参加してきました (ウバメガシとの1年半の日々)
11月30日(土)和歌山県田辺市の山にウバメガシの苗を12本植樹してきました。
植樹したのは2023年春から育て始めたどんぐりで、約1年半で40㎝程度の高さまで成長していました。
遡ること1年半前、株式会社ソマノベースさんから、ウバメガシのどんぐりを2年間育てて山に返すという「MODRINAE」という商品を購入し、苗との生活が始まりました。
どんぐりに日々水をやり、ある日突然、天に向かって伸びている小さな芽を見つけた時の喜び(感動、発見…)は今でもはっきりと記憶に残っています。それからも月日とともに芽が葉となり、葉の数を増やして伸びていく姿に喜びと活力をもらって過ごしてきました。
最初は2年後の春と思って育てていましたが、今年の秋にソマノベースさんに当社の苗を見てもらったところ、植樹できる大きさに成長しているとの判断から、今回の合同植樹祭に参加する流れとなり、少し早いですが苗が旅立つ日が来てしまいました。
当日、山に向っていると私たちも少し変化していることに気付きました。
自分達が育てた苗がどんな環境に植樹され、ちゃんと育っていくのか?という心配だけでなく、山には他にどんな木がはえているのか、山の形や色、森林保全や環境問題など(瘦せ山、土砂崩れ、地中温暖化、違法伐採…)知識が浅く分からないなりにも、飛び込んでくる多くの情報から、森林について様々なことを考えようとしている自分がいることに気が付きました。
あの小さなどんぐりを「育てた」というのは私たちからの一方的な見方で、どんぐりも私たちに興味や考えるきっかけを「教えてくれていた」のだと実感した貴重な時間でもありました。
そしていよいよ植樹の時となり、急勾配の山を移動しながら「こんなところに植樹をするんだ…」「今日は雨でないし、まだ寒くないからいいけど…」「体験してみると大変な仕事だ…」と山の仕事の過酷さを少しだけ知ることも出来ました。
植林場所に到着すると、鍬で地面を起こし、苗を植えていくという作業を行いました。成長するまで20年位必要と聞きましたが、苗が山の土壌に根付くことを願いながら、鍬を振り上げ、また会いに来たいと思いながら根に土をかぶせていきました。
ソマノベースさんの「MODRINAE」には「働く場所を森を育てる場所にする、植物インテリア」というタイトルがついていることを思い出しましたが、まさにそんな貴重な体験ができたと思います。今回は3名がセンエイから参加しましたが、来年はまた新しいどんぐりを育てたいと考えています。今回私たちの経験したことを他の社員も体験し、森林に関心を持つ社員はどんどん増えていく気がします。