GREETING代表者あいさつ

代表取締役 間﨑 泰光

SEN-EIの想い

代表取締役 間﨑 泰光

株式会社センエイの本社および岸和田工場は、1964年(第1回東京オリンピック、新幹線開通の年)に埋め立てが始まった大阪木材コンビナートに位置します。

この地は木材町の名のとおり、木材輸入と加工の拠点として日本の高度成長期を支えました。原木輸入全盛の昭和の後期から、合板の大量輸入へと転換した平成の初期。そして改めて国産材活用が叫ばれる令和の時代においても、ここ岸和田は輸入・国産ともに合板流通拠点として栄えています。大阪泉州(センシュウ)で繁栄(ハンエイ)するという願いを込めた「センエイ」の社名の由来とともに、規模や形は変われど木材加工の町です。

主力のマテリアル事業部(旧積層部門)では、内外の有力合板メーカーから合板を調達し、お客様のご要望に応じて、切ったり、貼り合わせたり、厚みを調整したり、長くつないだりと、あらゆる加工を受け持っています。MDFやパーチクルボードなどとの組み合わせも含め、内装建材などの基材を中心に、ユーザー様の材料調達を請け負わせていただいています。お届けする製品が、お客様にとってのマテリアル(素材)というわけです。

またプロダクツ事業部では、合板塗装・乾燥の設備を大小3ライン保有しており、コンクリート型枠用のほか、仮設床用、コンテナフローリング用、冷凍船の内貼り用など特殊用途への対応を展開しています。基材となる合板と塗装加工の組合せは理論上無限であり、38年稼働し続けた塗装設備をさらに磨き上げ、あらたなニーズにもお応えしていく所存です。

パンデミックの3年間、そしてウッドショックと呼ばれる大混乱を経ての今日。あらためてメーカーポジションでのあらたな開発商品の可能性を視野に、未来に向けた3本目の柱を育てていきます。

1973年以来、国内外の合板の加工販売を生業として、創業50年を迎えることができました。これもひとえにお客様、仕入先様はじめ、各方面の皆様のありがたいご支援の賜物です。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

時代の激しい変化に喰らいついてでも自らの存在意義を見出し、ご期待に応えるべく精進してまいります。皆様には、なお一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

整流化プロジェクトについて

当社では、2019 年に「整流化」と銘打ったひとつのプロジェクトが発足しました。ものづくりの原理原則ともいえるボトルネックの解消をしたいという思いが、その根底にありました。

工場内で工程ごとに能力の差がある場合、その一番小さいところ(ボトルネック)の限界以上にアウトプットは増えないというのは原理原則ですが、情報についても同じことが言えると考えました。

お客様や仕入れ先様をはじめ、社外から入ってくるデータ。工場と事務所の間でやりとりされるデータ。さまざまな情報の流れを整えるためにも、デジタル化をぜひとも進めたいとの思いから「整流化プロジェクト」と名付け、全社の仕事の流れをバランスよく理解してくれている中堅社員をリーダーに指名しました。

事務所からの生産計画(作業指示)も、工場からの生産日報も、もちろん手書きでした。が、IT 会社出身のアドバイザーとのご縁を通じて、小さくも尊い一歩を踏み出すこととなります。

初期投資の決心とともに、第1工場をパイロットプラントとして工程ごとにタブレットを配備し、それまでの作業指示書や日報を活かせるようなソフトを導入することで小さな成功事例を積み重ねていきました。

一方で、つぎはぎ的に増強してきた販売管理システムと日常のエクセルによる情報管理は、同じデータの重複入力を招き、事務員さんの残業が常態化していました。この課題は、共通のデジタルデータをうまく利用できれば、入力は1回で済むし間違いも減ることは容易に想像がつきました。

社内外の人材にも恵まれ、RPA の導入からノーコードツールの採用まで、整流化プロジェクトは成果を上げながらそのステージを確実に上げ、他部署への水平展開とともに、社内情報の整流化は着実に進化しています。

若手社員たちが中堅ベテランも巻き込んで、デジタルツールを使いこなすようになった工場内では、情報の流れが整いつつあり、清流のようなさわやかさを感じることがあります。

次なるステージは、顧客価値の増大につながる真の DX。すなわち社内業務のみならず、お客様や仕入れ先様との日常業務の革新につながる進化を目指し、整流化プロジェクトは今日も進行中です。

DX 方針について

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