社長巡回<2年目に入って>
合板加工の開発工場、株式会社センエイ 品質・技術室の赤坂です。
「切る・貼る・つなぐ・削る・塗る」。
関西 大阪 岸和田市で、合板加工・塗装合板・床材・古材など、合板の使い途に合わせ、『合板+付加価値』をお客様と共に開発しています。
昨年、5月から始まった<カイゼンマップ>と<社長巡回>のプロジェクト。1年目が終了し、2年目に突入しました。この1年は結果を追い求めるというよりは、カイゼン活動を軌道にのせるための準備に終始しました。
結果を申しますと、1年での指摘件数は全体で198件、その中でカイゼンできたのが102件でした。この102件の中には「はさみの放置」や「工具の表示漏れ」など小さな指摘もありましたが、劇的に変化したカイゼンもあります。以前のブログでご紹介させていただいた事例で、11月28日記事の「消火器表示の更新」や2月28日記事の「第1工場の整理」、さらに3月30日記事の「トイレ改装」についても社長巡回が発端となって、カイゼンまで達成することができました。下の写真は開始月のカイゼンマップと先月に撮影しましたカイゼンマップです。「未実施」の箇所が赤、「実施中」の箇所が黄、「改善済」の箇所が青および緑となっています。残念ながらまだまだ「未実施」を示す赤が目立ちますが、大きな改善が出来た背景には従業員の協力があってこそだとひしひしと感じています。この、カイゼンの深度を止めないためにも今年度も継続して実施することとなりました。
その中で、より多くの件数をカイゼンまで達成できるようにするための新たな取り組みとして、5S委員会との連携を開始しました。これまで、5S委員会は社長巡視と同様の活動をしていましたが、「1つの工程について自分たちで発見し、カイゼンを促す」というコンセプトのもと、これまで多くのカイゼンを支援してきました。そこで、5S委員会との連携をとり、これまでトップダウンだけだった活動からボトムアップからも支援することで、よりカイゼン活動を活性化させることとし、改善率を現在の50%から80%に引き上げたいと考えています。
もともと『情報共有』をコンセプトに始めたこのプロジェクトが、より多くの方と情報共有できるように、全社をあげての活動を広げていきます。
そして、ご訪問いただいたお客様に自信を持って改善活動をご紹介し、「きれいな工場ですね」とより言ってもらえるようにまい進していきます。