季節の変わり目となって
近所のショッピングモールに買い物に行った時、初物のサンマを見つけました。
周りを見渡すと、私を含めて半袖の服装の人ばかりで、まだまだ残暑が色濃く残る日々ですが、秋は確実に近づいているのだと意識させられる瞬間でした。
改めて意識して周辺を見渡すと、陳列された魚や野菜などの食材が変化していたり、花屋に並ぶ花の種類・色が変わっていたり、分かりやすいところでは、ハロウィンのグッズの販売、アパレルショップでの長袖・ブーツの陳列など、意識すると形のない季節の変わり目や秋の色が見えるような気がしました。
当社では合板を仕入れ、「切る・貼る・つなぐ・削る・塗る」などの加工を行っています。
入ってくる合板は1つとして同じものはないのですが、季節で木の種類が変化することもないので、あまり商品の外観で季節を感じることはありません。
サンマなどの季節の食材を並べたり、ディスプレイする服や花で季節感を演出したりする職業であれば、季節は仕事における重要な一部だと思いますが、私たちが視覚で季節を感じるのは気温変化による服装の違いがもっと顕著なのかもしれまん。
しかし、夏から秋、秋から冬へと季節が変わる過程において、視覚以外で私たちが強く意識することがあります。それは木が含んでいる水分の割合(含水率)が低くなることです。何故、含水率が低くなることを意識するのか。それは木材や空気が乾燥し、火事が起きやすくなるからです。
2021年12月20日、当社工場の集塵機が燃える火災が発生いたしました。
言葉では表現できない火の脅威を体感し、日頃の清掃・メンテナンス、煙等リスクの発見、緊急時連絡(社員同士・消防署)など、日々の仕事には様々な防火活動が常に含まれていることを教訓として知りました。
あれからもうすぐ2年が経とうとしています。夏から秋に向け、今年も防火訓練(消火栓放水を計画)と防火活動の周知(安全衛生委員会活動など)を計画しています。体験や教訓を風化させることが無いよう、これからの季節の変わり目に向け、更に気を引き締めて毎日の仕事に取り組みたいと思います。