新幹線の乗車率
先週、九州方面の新幹線に乗る機会がありした。
平日の朝9時半頃、新大阪発のぞみに乗車しようとみどりの窓口に向かいました。
大型のアタッシュケースがあり、パソコンで作業をしたかったので、最後部の座席を希望していましたが、席は1席しかないとのことでした。
今まであまり席が取れないという経験はなかったので、販売員の方に状況を聞くと、団体のお客様がいて指定席があまり空いてないとのことで、残っている最後部の1席も団体車両の中の席ということでした。
真っ先に修学旅行の可能性を考えましたが、子供がいるのでうるさくて集中できないことはなく、それよりも大型のアタッシュケースが置けないリスクの方が心配だったので予約することにしました。
到着した新幹線の最後尾である16車両に乗り込むと、乗っていたのは高校生で、朝ごはんの弁当を食べていました。途中、トイレに向かうと、14号車の殆どの席、15号車、16号車(私が座っている1席以外)に乗っているらしく、予想通り修学旅行であることが話している内容からわかりました。
高校生達は私より先に広島で下車しましたが、新幹線が出発すると、今度は車両が貸し切り状態で見慣れない風景に少し戸惑いました。ふとコロナ禍の時、新幹線に乗った会社の同僚の話を思い出しました。
「車両に1人だけやった…」
数年前に同僚が体験したことが、今の私がいる状態だと思うと、笑顔の高校生の顔が見れ、「学生時代の大切な思い出を作れる機会があってよかったね」と心からそう思いました。
コロナの感染拡大によって、さまざまな社会経済活動が制約を受け、多くの人がこれまでとは違った生活を営まざるを得ず、大きな影響がありました。2022年末に行われた調査の1つに、コロナを通して分かったこととして、「人と実際に会うことの大切さがあらためてわかった」という設問に対し、76%の人が当てはまるとの回答だったそうです。コロナに対してプラスのイメージは全くありませんが、人との関係性を見直す機会になったという点だけはプラスととらえてよいかと思いました。
家族、親兄弟、友人、地域、仕事での人との付き合いに感謝し、改めてその機会や時間を大切にしなければいけないと考えさせられた新幹線での出来事でした。