PRESIDENT社長ブログ

100年の重み

去る6月18日、大阪は1995年のあの日以来の大きな揺れに驚きました。平静を取り戻す間もなく、7月初旬に西日本を襲った未曾有の豪雨。そして灼熱の日々。さらには日本列島を東から西へと見たことのない進路をたどる台風12号。被災されました皆様には、心よりのお見舞いを申し上げます。

さて突然ですが、私はラトビア国の大ファンです。この国は、ロシアの西側にあって、バルト海を臨む3国の真ん中に位置します。当社センエイは、ご縁あって6年ほど前よりこの国のバーチ(白樺)合板を扱うようになったのですが、工場訪問や植樹祭への参加でラトビア国を訪れたことからこの国を大好きになりました。

このほど3度目の訪問では、独立100周年記念行事へのご招待をいただき、その真っ只中。街中のいたる所で繰り広げられるさまざまなイベントを始め、大スタジアムで民俗衣装をまとった人々の洗練された歌と踊りの祭典に感動しました。

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ソ連が崩壊した1991年が独立回復の年ですが、1918年の独立宣言から数えて今年が100周年。宣言の後もロシア、ドイツ、そしてソ連と次々に支配されながら、オリジナルの言語と歌、そして同国産の合板を守ってきたのがこの国。このラトビア国の合板製造の歴史は当社の創業(1973年)より100年も前、1873年にまで遡るそうです。

国土面積は九州と四国を合わせたよりやや大きいくらい。人口およそ200万人のこの国にとって、合板製造は基幹産業と位置付けられます。使用される原木は見事に管理された植林木がほぼ100%。丁寧に育てられた苗は、70−75年の歳月を経て25センチほどの径級に育ち、均質にして高比重。そして欧州を中心に、世界各国へと輸出される最高級ホワイトバーチ合板の用途には大変興味深いものがあります。

2度目の訪問で訪れた国立図書館は著名な建築家の作品。外見は金属とガラスのピラミッドのようですが、内装は床・壁・階段・ドアとホワイトバーチを贅沢に使ったモノトーンの仕上げ。その美しさに魅せられ、今回も引き寄せられるように訪問しました。

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この合板を同様のイメージで使ってみたいと思っていたところ、このほど階段の施工事例としてできあがりました。ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。 info@senei.co.jp

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先月号でご紹介した高知県四万十市の、日本最高気温記録41.0℃は、さきごろ熊谷市に抜かれてしまいました。今年の日本は亜熱帯どころか砂漠地帯のような灼熱。夏はまだまだ序盤かもしれません。皆様、どうかくれぐれもご自愛ください。

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