本日12月30日。本年も残すところあと2日となりました。

例年ならば、すでに会社に人影はなく、自分も年越し準備真っただ中のはず。けれど今年に限っては今日も工場は稼働中。受注分の遅れを解消し、新年のクリアなスタートを目指しての最終日です。

思えば10日前の午前11時、当社は工場内で火災事故を招いてしまいました。初期消火にあたった社員さんや、駆け付けた消防員さんたちの懸命の活動のおかげで、被害は最小限の範囲に留まったものの、集塵機には大きなダメージ。たちまちの工場稼働がままならない事態に直面しました。

消火活動が続くうちから、短納期受注への対応のため製造ラインを貸してくださったH社様。さらには小型集塵機の提供をただちに申し出てくださったA社様。

鎮火後の復旧に向けた執念は、刻々と多くの方々からのご支援へとつながり、ついにはほとんどすべての機械がそれぞれに小型集塵機と接続され、3日のうちに順次通常稼働できる状態へと復旧できました。皆様のご好意をBCPと呼ぶには、想いが溢れ出てしまいます。

訪れたお客様の安心された笑顔と、頑張り抜いた社員のオガ粉まみれの顔を交互に見て、さすがに感極まりました。もう、感謝しかありません。

3年前の台風21号直撃からの復興を経て、わが社の工場は設備的にもメンタル的にも大きく生まれ変わることができました。前回は自然の脅威でしたが、今度は自ら招いた失火。ご心配とご迷惑をおかけしたことへの大きな反省とともに、ワクワクするような希望をもって新しい年を迎えることのできる幸せをかみしめて。

いったいどれほどの方に支えられているのだろうかと思うと、やっぱり感謝しか湧いてこない2021年のカウントダウンなのです。