柿と言えば二日酔いやろ~
先日のブログで神棚に柿をお供えする話を書きましたが、社内の人から、「いや、柿と言えば二日酔いやろ?」という声が上がってきました。柿が二日酔いに効くことはあまり知らなかったので一度調べてみようと思いました。 ※過去ブログ→神棚
「柿は医者いらず」「柿が赤くなれば医者が青くなる」ということわざは知っていましたが、本来の意味まで調べたことはなく、なんとなく「柿って体にいいんだね」程度の理解でしかありませんでした。意味をネット検索してみると、「柿が赤くなる秋は天候がよいので、体調を崩す人は少なく、医者は商売にならずに青ざめる、という意味で、これはおそらく、柿の健康効果も手伝って生まれたことわざだともいわれている」ということでした。柿は多くの品種のいずれにも、ビタミン、β-カロテン、カリウム、ペクチン、ポリフェノールなど体を作る成分が含まれており、栄養バランスが整っているため昔から重宝されてきたそうです。
では、今回の本題である『二日酔いの効果』についてですが、柿に含まれるポリフェノールの一種である「タンニン」という成分が、アルコールの吸収を妨げて、アセトアルデヒドを吸着し体外に排出する能力があるようで、結果としては『二日酔いの効果が高いと言える』ようです。
そもそも、アルコール分解と二日酔いの仕組みについてですが、お酒を飲むと肝臓は2度の分解処理をしてアルコールを無害化し、体外に排出しようとするようで、1度目がアルコール脱水素酵素での分解処理で、このとき「アセトアルデヒド」という物質が発生します。アセトアルデヒドは、さらにアセトアルデヒド脱水素酵素によって、酢酸、二酸化炭素、水に分解されます。これがアルコール分解の仕組みです。二日酔いは分解処理の途中に発生する有害物質の「アセトアルデヒド」によって引き起こされます。肝臓が一度にアセトアルデヒドを分解できる量には限度があり、処理能力を越えた場合、アセトアルデヒドは体内に流出し、血液濃度が高くなると、頭痛、吐き気、むかつき、だるさ、発汗、食欲不振、腹痛など二日酔いの症状が起こるようです。
これから忘年会などでお酒を飲む機会も増えると思います。私も二日酔いの頭痛、吐き気、むかつき、だるさなどを何度も経験し、「もう飲み過ぎない、しばらくは飲まない」と自分に幾度となく誓ったか思い出します。当然お酒の飲み過ぎには注意し、楽しい時を過ごすためにも柿とお酒と良いお付き合いをしたいと思います。