ジャンピングハイタッチ
令和元年6月6日は忘れられない1日になった。岸和田市の小学3年生が先生2名とともにバスに乗っての市内周遊。岸和田市でのものづくりに触れるために当社に来訪し、赤白2チームに分かれて製造工程を見学してくれたのだった。
もとより、大阪木材コンビナートの理事会で、会長・副会長の会社が昨年までに先行されていた小学生向け工場見学受け入れの話に触発され、新規募集に当社も手をあげていたのだった。人数や日程が決まる前から、少しずつ準備を重ねていたが、あっという間にその日はやってきた。
よほど先生のしつけが行き届いているのだろうか。小3のみんなはとても礼儀ただしかった。会議室になだれ込むや先生の合図にしたがって「せえの」と勢いをつけた後、「よろしくお願いしますぅ」とかわいい声が響く。
小学3年生のために準備されたプレゼン資料はまさしくお客様目線。字ヅラの説明をならべてもハートをつかむことはできないと、今回の準備にあたってくれた山西社員。イラストや写真を多用したパワポの資料に、赤白帽のちびっこたちは釘付けになっていた。
工場を案内する行程においては安全を最優先に、作業員の休憩時間を調整して、見学対象以外の機械はいったん全停止させて万全を期した。何より、見られてきれいになると同時に、工場への見学者の安全に最大限配慮するという当初の狙いは、見事に達成された感がある。主幹を安全衛生委員会としたこともうまく機能した。
たくさんの鋭い質問に一生懸命回答したあと、製品の端材から作ったペン立てのお土産を手渡す。
「めっちゃおもしろかった」
「今日のこと、一生わすれへんで」
「社長さん、ほんまにありがとう」
ジャンプするかのようなハイタッチのあと、かわいいお客さんたちはバスへと乗り込んだ。10年後、いやもうちょっと先だろうか?この職場が気に入ったなら、戻っておいでよ。それまでにぼくらも腕を磨いておくからね。