待望の寅年
待望の寅年、2022年がやって参りました。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
ほぼ2年の間、世界中が流行り病に振り回されて、これまでの常識や慣例がことごとくひっくり返されてきました。世界同時のできごとであるが故に、その中での日本、その中での我が業界、その中での我が社にはどのような影響が及ぶのか。そして、その中での自分自身。外側から内側への抗えない流れにどう対処すべきかと考えるうちに、新しい年の訪れです。
年の初め。まず今あるすべてのものに、感謝を捧げたいと思います。
いつまで新型と呼ぶのか、変異を繰り返すウィルスに対し、我が業界が受けた影響は当初は極めて限定的でした。むしろ住まいを現況に合わせる住み替え需要は大いに前倒しされて、業界は活況とも呼ぶべき賑わい。一方でその隙間を縫うように、密かに忍び寄っていたのがウッドショック。昨年の今頃は、まだ一部の情報通の方だけが抱く危機感でした。
瞬く間に木材価格の急騰が進んだだけではなく、海外からの調達部品が届かない事態が多発。多くの部材や設備からなる住宅という商品は、そのワンピースが届かないために引き渡しができなかったり、工事が中断したりの事態が今なお現在進行形です。
これまで当たり前に、発注するがままに届けられていた物資は、一転貴重な存在となりました。ありがとうの反対は当たり前とはよく言ったもの。需給が逼迫する中でも我が社へと届けられる一枚の合板への感謝の思いを、社員の皆さんともしっかり共有できるよう、引き続き発信していきたいと思います。
変えられない環境をただ嘆くのではなく、受け入れてどう立ち向かうかを決めて進むこともまた、環境問題への対処の一端と言えましょう。ここはガオーと雄叫び一発、インサイドアウトでスタートしてやろうと決めた新年です。
まだまだ大いなる変化の真っ只中。それを重々承知の上で、本年もよろしくお願い申し上げます。