PRESIDENT社長ブログ

平成31年に幸多かれと

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

去りゆく平成30年を表す漢字は「災」。まさしく日本列島を覆うように災害の多い年でした。当社でも9月4日の台風21号の工場直撃の後、同月末に24号が迫りくる恐怖を前に、「天災は忘れたころにやってくる」と「備えあれば憂いなし」の両方をひと月の間に経験したことになります。傷んだ工場社屋の復旧にあたっては、社員の尽力はもとより、社外のみなさまからも多くのご支援を賜りました。この場を借りて御礼申し上げます。そして平成30年のうちに被害の大部分の修繕が整い、おかげさまで平成31年をつつがなく迎えられていることに心より感謝申し上げます。

一方で海外に目をやると、クリスマスを目前にインドネシアで強烈な火山噴火があり、地震を伴わない津波によって甚大なる被害が発生しました。クラカタウという火山の名前には聞き覚えがあります。30年以上も前、私はまだ大学生ながらインドネシアのジャワ西端にある合板工場で研修中でありました。間近に仰ぎ見ることができるのがクラカタウという火山で、100年ほど前(1883年)に激しい噴火があったのだと現地の方に聞きました。今回噴火したのはアナク・クラカタウ。インドネシア語でクラカタウの息子という意味です。1920年代の断続的な噴火で新たに海底より出現した溶岩の塊が、時間をかけて標高400メートル近くまで隆起して新たな火山が産まれたとのこと。そして大きな津波の原因となった今回の噴火で、また100メートルほどの標高にまで沈没。まさに自然の驚異というほかありません。

国内でも海外でも、地震、集中豪雨に台風、津波などの天災が、程度の違いはあれども、一瞬にしてかけがえのない命や財産(とりわけ住宅や建物)を奪い去っていく惨状に触れ、あらためて当社の事業を振り返る機会をいただきました。衣食足りて礼節を知るといいますが、それらにも増して風雨をしのぐ住まいの大切さは、万国共通のものでしょう。その材料となる合板や建材を取り扱う仕事の意義を、新しい年の初めにしっかりと噛み締めたいと思います。

明けて平成最後の年。1月は行き、2月は逃げ、3月は去ると言われぬよう、1日1日を大切に過ごしたいものです。そして平成31年はゴールデンウィーク10連休のまっただなか、4月30日で幕を閉じることになります。偶然にも翌5月1日、株式会社センエイはあたらしい年号とともに新年度(第34期)を迎えます。時に流されることなく、自らの役割を社員一同ともに見つめ直し、心新たに精進して参りますので、引き続きよろしくご愛顧のほどお願い申し上げます。

この新しい年が、みなさまにとって幸多き1年でありますことを、心より祈念申し上げます。

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