PRESIDENT社長ブログ

整流化とは

令和になって、当社では「整流化」という言葉をよく使います。会社のなかにはさまざまな活動がありますが、「モノと情報の流れをスムーズにすること」と定義しています。

当社の本業である合板加工という仕事は、長年にわたってそれなりに磨き上げられてきたのかもしれません。とはいえ飽くまでお客様のご要望がベースとなっているわけですから、時の流れとともに変化を求められるのは当然のことでしょう。来るべき変化に備えて、ムダを省いて生産性を上げることこそが真の狙いです。

流れをスムーズにと言っても、ただスピードを上げることでは実現しません。モノも情報も、流れが滞ってしまう箇所(ボトルネック)を見つけて、そこに手を打つことができれば最高というわけです。そのために、さまざまな角度での見える化が求められます。よくなったなあ、という感覚を数字であらわすとどうなのか。それをさらにグラフ化すればといった具合。

もうひとつは、ペーパーレス推進などのIT活用を含めた機械化です。世間ではIoTだ、AIだ、ロボティクスだと騒々しいですが、それ以前に、当社工場では人力に頼る仕事を機械に任せていくプロセスがまだまだ残っていますし、生産性向上のためのデータ活用もいよいよこれからです。

その一環で、数十年にわたって活躍している合板カット機に、このほど自動積載機がとりつけられました。思い起こせばそれぞれのタイミングで、古いやり方を脱皮してほんのわずかずつでも新しいものごと(人・材料・機械設備・方法)へと挑戦してきたことで今があるのだと思います。試運転も無事終了して、これからが楽しみです。

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ところでわが心のふるさと、高知県の四万十川は、日本最後の清流と言われていますが、水が澄んでいるのは本流に大規模なダムがないことが最大の理由だそうです。

流れをせき止めないことが清流を保つ秘訣。ちょっとこじつけでしょうか?清流と整流。字は異なりますが、水(モノと情報)をよどみなく流れさせる取り組みを、令和元年から来るべき年へとつないでいきたいと思います。

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